地方政治のやり方
読み応えのある記事を読んだと思ったので感想を。
「4年前までの光景とは明らかに違う。橋下徹の登場に熱狂し、敵をぶった斬る攻撃的な言動に拍手喝采を送っていた聴衆はもういない。現職の余裕か、松井・吉村の口調やキャラクターのせいか、いずれにせよ、維新は確実に大阪に定着し、「市民党」となった感がある。」
— Yukiko.G 🌸🍦 (@ykringum) April 12, 2019
これもなるほどなあ・・・
維新支持層は「抽象的な『大阪』の利益」を求めているというのに納得した。
実際のところは、自民党の主張「東京の劣化コピーでしかない制度にしても意味がない」の通りであるし、維新としてもそのような政策をするでしょう。
ただ、維新の「都構想で東京のような特別区になれば経済成長できる」のほうが選挙戦において「抽象的な大阪の利益」を求めている大阪民に効いた、という分析。
しかし、ここで住民がたんに熱狂的で愚直な維新支持者というわけでもなく(かつての住民投票でのメディアのそうした報道を著者は批判している)、住民は今後も大阪にとってのメリット・デメリットを踏まえた上で冷静に決断していくだろう。そして、地方政治についてもそうした「独裁者に扇動され、誤った情報を鵜呑みする大衆」というような切り口で語られるべきではない。
以上の二点の著者の分析が、二律背反的で面白いなと思いました。