外向きのブログ

語学というツールを生かして何をするか

国語学部とは

以前インタビューさせていただいた外国語学部の先輩、福田恵里さんの言葉が印象的でした。

留学したは良いものの、実際学んでいたのは語学学校での英語だけでした。結局語学はツールでしかないし、それを使って自分は何ができるか?ということがわからなくて…。

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  私たちの所属している外国語学部は受験時に自分の専攻語を選び、だいたいは(メジャー言語ほど人数が多かったりするが)少人数のクラスで1、2回生のうちはガッツリ専攻語を学び、3回生からゼミに分かれます。

就職は公務員、銀行、商社などが人気で、大多数は自分の学んでいたこととは関係のない就職をしていきます。これは地方国立の文系なら多いのかもしれません。(参照:法学部出身で地銀に就職した常盤さんのインタビュー)  

現在、福田さんたちが起業したSHEはどんどん大きくなっていて、常盤さんもさまざまな活動をされているのをSNSを通じて見ています。          

語学を生かして何をする?

大学院に進学してそのまま自分の専攻語の院(言語文化研究科)に行くのは入学時から研究者志望だったり、その国に強い思い入れがある人です。(文系の院では狭い分野のニッチな研究を深めていく人は多いかも?)

そして他分野(国際関係、教育学、文化人類学法科大学院...)に行く人も多いと思います。            

オンリーワンになるか、one of them になるか

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周りが情報発信をしていれば自分も自然とそういうことをするんだろうけど one of them になってしまい、よほど特殊なことをやらない限り他の人と差別化できない。

だけど、すごく旧態依然としている分野にちょっと違う風を入れるだけで、その分野ですぐにオンリーワンになれる。

正直、安田先生にインタビューしている中で刺さる言葉はかなりありました。 自分も同じように伝統的な文化の中で周りとは少し変わったことをして、自分自身を他人と差別化し、その中でオンリーワンとなってきたのではないか。それなのにあえて同じような人がいるところに行って目立つこともできず、単なる one of them と化するのか。。。関西圏の学生コミュニティの雰囲気は好きで、東京には行かずに地方国立文系の中で少し変わった人のまま終わってで幸せに(?)暮らしたい思いもありました。

ただ、自分が情報系に行きたいことや進路云々を安田先生にそのとき相談させていただいたのですが、相談した人の中では珍しく、私の進路に賛成だとはおっしゃってもらいました。 

決めたはずなのに中途半端になっているのは言われました。。今までのコミュニティややってきたことは気にしないで、やりたいことに集中したほうがいい。アメリカなんかでは院で分野を変えるのが当たり前だと。     

ーー私は色々あって文系での院進を諦めてしまったんです。。。経済とは限らないとおっしゃいましたが、もし今だったら情報系に行くこともありえますか?

あるかもしれない。もし僕がみんなと同じ阪大を選んでいて、経済学部に入って「経済学の授業つまらないな」って感じたら、たぶん情報系か数学系の講義を聴きに行くと思います。もともと数学が好きで、高校時代も実は数学しかできなかったから…(苦笑) 

最初にビットコインを広めたサトシ・ナカモトさんみたいに、学会からの評価や名声とかじゃなくて、アイデアで世の中を変えることをやる、大学も民間も関係ないチームに文系学者も理系のエンジニアもいるっていうのが、これからの広い意味での研究スタイルになっていくのかもしれないですね。  

文系理系とかではなく、クリエイティブな発想ができることがやりたい。そのためにはどうすればいいのか。AIのメディアに寄稿するバイトをしながら勉強をし、本を読み、まだ考えています。。。 

文系学問も好きだし、その文化にいたい気持ちはあったけれど、私も安田先生と同様に昔から目立つもの、最新のものが好きだし大学受験のとき数学の先生に影響を受けて考え方が変わったこともありました。言語学から入って自然言語処理がやりたくなったけど、それをすることで自分が認められる環境に行きたい。学部で学んだ語学、言語力を武器にコンピュータ・サイエンスなり数学なりの中で自分なりの分野を開拓していきたい。 そういう欲求(?)が強いんだと思います。     

時代のせい?

どんどん新しいことを吸収して、貪欲に自分のスキルを高めて、ひとつの会社に属さないワークスタイルが普通の時代になるから、今までの常識を取り壊してほしい。

勉強も何のためにしているのか目的意識持って。 

もしかしたら病気で動けなくなってるかもしれんし、今は何でもできる1年のほうが、圧倒的に価値が高い。年を取るにつれ家庭も持ち、老いによりしたいこともできなくなっていくとしたら、時間の価値は指数関数で、今が一番高い。

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情報格差とか自分に自信を持つというのは重要なことで、こうやって色々な方のお話を聞く機会をいただき、だんだん自分のやりたいことに自信が持てるようになっていきました。たぶん東京のエライ大人に相談して、それしか相談相手がいなかったらコテンパンにされていたと思います。(私は大した人間ではないにもかかわらず)、「君にしかない何か」は必ずあると断言されたことでとりあえず今は頑張ってダメだったらしょうがないかなと。情報系に行くといってもそれは手段でしかないし、私のことだからもっと自分の目的を実現できる適切な方法を見つけたらそっちに変えると思います。