外向きのブログ

最近読んだ本たち(20-07-05)

軽くですが、久しぶりに読書メモ。

 

志水宏吉『学力を育てる』

浪人時代から読もう読もうと思って読めてなかった本。

古い本ではあるが、その分野に馴染みのない人にとっては真新しく今も色あせていない本だと感じた。

 

志水宏吉『つながり格差が学力格差を生む』

 

 

気になって同じ著者の近著を購入。

言っていることの根幹は上の本と被る部分も多いが、そもそも学力とは何か?からはじまり、それにともない生じる教育格差の問題を論じている。

ざっくり「教育格差」といっても内実は地方のほうが「つながり」という面では恵まれていたり、大阪の一部の地域で異様に全国学力テストの数値が偏っていたり、驚くことが何個かあった。

 

ただ大阪の高校の先生に聞いたところによると、全国学力テストは偏差値の高い私学の生徒が受けていないので、大阪の数値が異様になっているとのことだったけど、どうなんだろう。

 

内田樹下流志向』

 

これも古い本だが、教育関連の本で勧められて読んでみた。

今でいえば若干差別的な表現があるのが気になった。賛否両論ありそうな本。

 

『シン・ニホン』

 

教育行政への提言がまとまった本、と読んだ。私たちのレイヤーでできることは限られているけど、行政へ提言する立場の筆者から見た、いま世の中は何が起きているのかとか国策の全体像を掴みたいなら、とくに教育関係者にとっては必読の本だと感じた。


最後の風の谷のくだりだけ浮いているように感じたけど、都市設計など自分の知見不足かも?

 

瀬戸内寂聴『夏の終わり』

 

最初は感傷的な女性の心情描写が続いてグダっているように感じたけど、中盤から勢いが出てきて、4連作のほうは良い読後感だった。

女性の心理をリアルに描いていて、かつ文章表現が上手い。

 

 

また7月中に5冊読んで書きます。